ビジネスパーソンのための読書、仕事の作法

企業で働く管理職が、サラリーマンにとって役に立ってためになる読書のかたちとビジネスパーソンとしての生き残り術を考え、紹介します。

人に好かれるための奥義!? 人望が集まる人の考え方 レス・ギブリン

原題は、'How to have confidence and power indealing with people' だから、人と関わりあうにあたって、自信と力を持つ方法といったところ。その奥義?はシンプルでちょっと照れ臭い感じ…

 

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こんな人に:

人に好かれたい人。

コミュニケーションに自信がない人。 

 

効果効能:

効くかどうかは別として、本書の内容を知っているということが「お札(フダ)」になりそう。

 

ポイント:

要は相手が求めているものを与える。そしてそれはだいたいの場合、承認。

大切なのは、他人とうまくやりながら、満足感を得、相手の自尊心を満たす方法を見つけること。

専門技術より人間関係に長けた人が成功する。人との関わり方の基本を理解すれば小手先のテクニックは不要だ。

全ての人は、自分本意、自分に関心、自分が重要と感じたい、他人に認められたい。

自己中心的な人は自尊心が高いのではなく、低すぎる。自尊心を満たしたいという思いは、空腹を満たしたいと思いと同じくらい自然で普遍的。

相手の自尊心を満たせば、人間関係はうまくいく。

気むづかしい人には=褒め言葉。その人が自分を好きになる手伝い。

全ての人は自分の価値を確認するのを他人に手伝って欲しい。

相手を重要な存在とみなす。

相手に注目する。

相手にいばらない。

相手の間違いを指摘しない。好印象を与えるために自分のすごさをひけらかす必要はない。相手に感銘を与える効果的な方法は、自分が相手に感銘を受けたことを伝えることだ。

相手を軽んじ、存在な態度をとって、自分の重要感を見たそうとしてはいけない。

大人であれ子どもであれ、もっと相手に注目しよう。そうすれば相手の重要感を満たすことができる。

礼儀正しく。

他人が重要な存在であることを肝に銘じよう。誠意は必ず相手に伝わる。

人間は相手の行動と態度に対して同じように反応するという心理学の法則がある。あなたが微笑めば相手も微笑む。

相手の怒りを鎮めるには、声の調子を下げよう。

熱意は人から人へと伝染する。

自信満々に振舞う。自信に溢れた態度が人をひきつける。

相手に美徳を身につけさせるには、その美徳を相手に期待すること。

自分がのぞむ主音で会話をはじめる。

「この話し合いがどんな展開になることを期待しているのか」を意識する。自問する。

他人をけなす人は悪い印象を与える。

人をひきつける条件=相手を受け入れる、相手を認める、相手を尊重する。

自分のことを相手が好んでいるという前提で接する。相手が自分を好むと信じる。

心の底から微笑む。

相手に意見をのべさせる、勝とうとしない。

毎日心から褒める。相手の向上を願う。

笑顔、ありがとう、名前を言う。

 

 

笑顔、ありがとう、褒める、礼儀正しく。相手を尊重する…ってそんなことでいいのか?と思うが、こういう風に普通に「感じいい人」でいることが、結構難しいのかもしれない。できない上司の悪口だったり、無意識で部下には偉そうに接していたり。これからの時代「ちゃんづけ」なんてもってのほか、誰に対しても敬語でディーセントに振舞わなきゃいけないわけだから、このくらいでちょうどいいのかも。

相手のメンツを潰さない、など、昭和?とも思える内容だが、案外人間はこんなものなんだろう。

でも、著者が言うとおりにするとなると、こんなに他人に気を使いまくって、自分はストレスたまりそう。そして、自分の意思はどこに行くんだろうとちょっと思った。家族や友人にもこの姿勢でいくとしたら我慢2000%ではないか?