ビジネスパーソンのための読書、仕事の作法

企業で働く管理職が、サラリーマンにとって役に立ってためになる読書のかたちとビジネスパーソンとしての生き残り術を考え、紹介します。

最近読んだ本、読みかけの本。仕事含

 

 

 次のニホンに何が必要かを考えるきっかけに。今の子どもにはどういう教育が必要なんだろう、という視点から読んだ。

 

動的平衡3 チャンスは準備された心にのみ降り立つ

動的平衡3 チャンスは準備された心にのみ降り立つ

  • 作者:福岡伸一
  • 発売日: 2017/12/06
  • メディア: 単行本
 

 チャンスは準備された心にのみ降り立つ、というサブタイトルがいい。そしてその言葉が一番印象にのこった。サイエンティストもアーティストも「備えよ、常に」である。

 

 

 

 

 

世界標準の経営理論

世界標準の経営理論

 

 

 

 

 

知的戦闘力を高める 独学の技法

知的戦闘力を高める 独学の技法

  • 作者:山口 周
  • 発売日: 2017/11/16
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

 

 

 

 

問いこそが答えだ!  正しく問う力が仕事と人生の視界を開く

問いこそが答えだ! 正しく問う力が仕事と人生の視界を開く

 

 

 

ぜんぶ、すてれば

ぜんぶ、すてれば

 

 この本、なかなかよかった。こんなにすっきり生きられるんだと清々しい気持ちにさせてくれる。

 

 

 あとこれも、読んでおいた方がいい視点。メタ認知的に自分も自分をだましてる、とか人間のダークサイドに対する認識ももったうえで、フラットに受け入れて、じゃあどう生きるのか、を考えたほうがいいと思うから。

 

紙の動物園 (ケン・リュウ短篇傑作集1)

紙の動物園 (ケン・リュウ短篇傑作集1)

 

 すごく個人的な感想だけど、ジョイ・ラック・クラブを読んだときのような、こう、中華系の人のなかにある、詩とか強さとか、温かさとかに触れる感じがある。「紙の動物園」は、母と息子の話。誰が読んでも涙がでる、誰もが自分のことのようにも感じられるストーリーだと思う。

 

こんな風になりたい。ぜんぶ、すてれば。

なんとなくKindleでサジェストされて、読んでみた。ぜんぶ、すてれば。とてもかっこいい。清々しい。

自分も人も大事にする生き方。ミニマリストである。直感的でもある。フランクでフラット、庶民的な感じもする。

チャーミングな人柄も伝わる。酒を飲まないのも、今の私の気分に合う。

洋服とかモノとか持たず、未来をみて、勤勉に働く。軽やかで自由なんだけど、意外と実直なかんじがする。

隙間時間、ぼんやり考える時間を持とう。あと、人に好かれようとせず、自分の感覚を大切に。

 

以下全て引用。

 

現場の仕事で忙しい年代だったとしても、定期的に「何もしない時間」をつくって、ぼんやりお茶でも飲む習慣を持ってみるのがおすすめです。

飲み会に出なくても、十分楽しく仕事はしていけます。

がんばって顔を売ったところで、一緒に仕事をする相手は三人か五人、多くて十人くらいの

 

人付き合いを捨てる。未来を語れる仲間だけでいい。

身軽な自分をキープするには?そう聞かれたら、とにかく「捨てること」と答えます。捨てる、捨てる、惜しげもなく、捨てる。

物理的にモノを捨てるのを習慣にしていたら、心も身軽になってきた。

オシャレというのは、何も高い服を買わなくたって楽しめる。要は組み合わせの妙だと僕は常々思っています。その組み合わせも、絶えず入れ替えて変化を楽しむのが性に合っています。そんな心の自由を一番大事にしています。

情報は最小限しか入れない。

演出を捨てる。どこで感動するかは、自分で決める。
あるがまま、働く
できないものは、できない。諦めて次に進めばいい。

自分の向き不向きをよく観察して、「できないものはできない」と諦める力。

自分で全部やろうとせず、できそうもないことは、より優秀な人たちにやってもらう。

納得できない理由では縛られたくない、というのがずっと変わらない僕のスタイル。だから、わけのわからない会社のルールも全部無視していました。

 

 

ぜんぶ、すてれば

ぜんぶ、すてれば

 

 

それってまさに成熟社会じゃないかな

コロナの件があって、日本は急速に成熟社会の方に舵を切り始めている気がする。だいたい、東京でオリンピックをやろうとしてたのも昭和の経済成長モデルの幻影の残骸って感じだったけど、なんと延期になった。ほんとうはやめるべきだったのかもしれない。お祭りとか箱をつくることで経済をブーストしなきゃいけないんだ、という発想自体が昭和モデルすぎた。経済は成長しなきゃいけないんだ、という思い込みももうおかしい。

 

芸能人の政治的発言についても、ちょっと今までと違うよなと思う。

海外セレブみたいに、日本のタレントが発言したり、チャリティーしたりしないのは、文化的な違い以前に、経済の都合や芸能界のビジネスの仕組みに理由があると思うから、文化人は政治発言してないと、欧米並みじゃないみたいなことを言うのは好みじゃないのだけど。

この記事 「検察庁法改正ツイッターデモ、背景は コロナ禍も影響?」(朝日新聞)

 をよんで、ここのところに納得。

(以下引用) 「かつての『政治』は、冷戦時代の感覚を引きずった左右やイデオロギーの対立の元での争い、あるいは政局や利害調整だと思われていました。しかし次第に、自分の生活に根ざした公正さや正義の感覚に従った発言をすることが、自分なりの『政治』だという人が増えてきました。そうした感覚は、音楽や芸術が求めてきた価値と通じるもので、芸能人やミュージシャンが敏感なのは当然です。彼らは『政治だ』と身構えて発信しているというより、自分の自然な感覚に従っただけでしょう」(引用以上)

 

そうそう、政治がイデオロギーを叫ぶものではなくて、自分の生活の延長になってきたってことだから、それってまさに成熟社会じゃないかなって。

 

経済成長せねば、させねば、政治はコントロールされねば、ってなってたのが、ここにきて、全員が大人、全員が参加、みんなで豊かに暮らそうよ、っていう成熟社会モデルにシフトできたらいいのになって思う。

そのまま受け入れる

不完全な状態を受け入れるというのがキー。すべてにおいて、これがキーなんだけど、自分のなかで整理がまだできていない。

 

この記事を読んで、たぶん不完全さを受け入れあう親子関係というのが、これからっぽいなと思った。

https://blog.ed.ted.com/2019/06/10/4-things-that-kids-wish-their-parents-knew/

楽しい気持ちでシゴトをやるには

どちらかといえば向いてることをシゴトにしている(はず)なので、なんとかなってはいるものの、やっぱり休日にシゴトが発生したり、やることが増えたり追い込まれたりすると、すごく気重になる。

 

やだなー、やだなー、ストレスだなーって感じながらシゴトをすると、自分の人生に申し訳ないので、「♪」という弾む気持ちで取り組めるような工夫をしたい。

 

・これも「表現」と思うようにする。この範囲でどれだけのものを作れるか。

・考えることの訓練、と思うことにする。

・深呼吸をしてみる。

・もっと面白くするにはどうすればいいんだろう?と問いかける。